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私は台湾固有種のフトオアゲハです。英語名はAgehana marahoです。私たちの飛んでいる姿が優雅で美しいため、先住民のタイヤル族の言語で、「部族長」の意味の「maraho」と呼ばれるようにしました。私たちの数は非常に少なく、1936年までに5匹だけが発見されました。希少さと美しさのため、「国宝蝶」か「幻の蝶」と呼ばれています。
フトオアゲラ(台灣寬尾鳳蝶)
八百円蝶?
私たちは「八百円蝶」とういおもしろい別名を持っています。これは日本人がつけてくれたんですよ。
1932年7月、日本人教師鈴木里知は、台湾宜蘭の烏帽子山でマラホアゲハチョウの標本をとりました。
台北帝国大学の素木得一教授は鈴木さんの取った標本を手に入れ、とても興味を持ちました。中国にしかいないと考えられていた蝶が台湾にいるのに驚きました。
普通の蝶は特定の時期に同時に羽化しますが、私たちはそれぞれ違う時期に羽化しますよ(4~5月と7~9月、二期)。そうすることで、環境の変動などによってサナギが一気に死んでしまわないようにしていますね。
1933年5月、素木さんは助手の中條道夫を連れて現地に行きましたが、見つかりませんでした。
出発!
数日間の努力の結果、2匹目のフトオアゲハがついに捕まえられました。今回かかった旅費は800円にもなったので、フトオアゲハは「八百円蝶」と呼ばれる
ようになりました。
成長
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保護活動
生息数が少ない
私たちが希少になった主な理由は、食べ物の好き嫌いです!タイワンサッサフラスじゃないと絶対食べません!しかし、密猟、開発、環境および気候変動も私たちが減っている要因です。
——運命共同体
台湾サッサフラス
台湾サッサフラスは、標高900〜2,200メートルに生息し、フトオアゲハの唯一の宿主植物です。台湾サッサフラスは陽光がないと生きられない樹種で、日光がないと生き残ることが難しいので、数は非常に少ないです。そのため、それを食べて生きるフトオアゲハの数も非常に少ないわけです。
密猟
希少と名声の高まりにより、フトオアゲハの価格は高くなりました。よって、高価な標本を入手することを目的にした密猟は絶えません。
現在、保護活動は、台湾サッサフラスの保護や保護センターの設立などのさまざまな研究を行なっています。また、法律によるフトオアゲハの捕獲が禁止されています。
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